各規格の転送速度を調べてくれていた人がいました。

このページがなくなったら非常に困るので、僕のところでも掲載します。
そういう趣旨のポストです。

各規格の転送速度を調べてみたよ

規格 ビット毎秒 転送速度
USB 1.0/1.1 12Mbps 1.5MB/s
USB 2.0 480Mbps 60MB/s
USB 3.0 5Gbps 625MB/s
USB 3.1 Gen2 10Gbps 1,250MB/s
USB 3.2 Gen2x2 20Gbps 2,500MB/s
IEEE1394a / FireWire 400 400Mbps 50MB/s
IEEE1394b / FireWire 800 800Mbps 100MB/s
Thunderbolt 10Gbps 1,250MB/s
Thunderbolt 2 20Gbps 2,500MB/s
Thunderbolt 3 40Gbps 5,000MB/s
SATA 1.0 1.5Gbps 150MB/s
SATA 2.0 3Gbps 300MB/s
SATA 3.0 6Gbps 600MB/s
SATA Express x1 10Gbps 1,250MB/s
SATA Express x2 20Gbps 2,500MB/s
M.2 (PCIe 2.0×2) 16Gbps 2,000MB/s
Ultra M.2 (PCIe 2.0×4) 32Gbps 4,000MB/s
PCI 32bit/33MHz 1Gbps 133MB/s
PCI 32bit/66MHz 2.1Gbps 266MB/s
PCI 64bit/33MHz 2.1Gbps 266MB/s
PCI 64bit/66MHz 4.2Gbps 533MB/s
PCI-X 64bit/66MHz 4.2Gbps 533MB/s
PCI-X 64bit/100MHz 6Gbps 800MB/s
PCI-X 64bit/133MHz 8.5Gbps 1,067MB/s
APG 1X 2.1Gbps 266MB/s
APG 2X 4.2Gbps 533MB/s
AGP 4X 8.5Gbps 1,066MB/s
AGP 8X 17Gbps 2,133MB/s
PCIe 1.1×32 16Gbps 2,000MB/s
PCIe 2.0×32 32Gbps 4,000MB/s
PCIe 3.0×32 63.02Gbps 8,000MB/s
PCIe 4.0×64 252.1Gbps 31.5GB/s
SDRAM PC133 8Gbps 1,000MB/s
DDR SDRAM PC2700 (DDR333) 21.6Gbps 2.7GB/s
DDR SDRAM PC3200 (DDR400) 25.6Gbps 3.2GB/s
DDR2 SDRAM PC2-4200 (DDR2-533) 33.6Gpbs 4.2GB/s
DDR2 SDRAM PC2-5300 (DDR2-667) 42.4Gbps 5.3GB/s
DDR2 SDRAM PC2-6400 (DDR2-800) 51.2Gbps 6.4GB/s
DDR3 SDRAM PC3-8500 (DDR3-1066) 68Gpbs 8.5GB/s
DDR3 SDRAM PC3-10600 (DDR3-1333) 84.8Gbps 10.6GB/s
DDR3 SDRAM PC3-12800 (DDR3-1600) 102.4Gbps 12.8GB/s
DDR3 SDRAM PC3-14900 (DDR3-1866) 119.5Gbps 14.9GB/s
DDR4 SDRAM PC4-17000 (DDR4-2133) 136.5Gbps 17.1GB/s
DDR4 SDRAM PC4-19200 (DDR4-2400) 153.6Gbps 19.2GB/s
DDR4 SDRAM PC4-21300 (DDR4-2666) 170.4Gbps 21.3GB/s
DDR4 SDRAM PC4-25600 (DDR4-3200) 204.8Gbps 25.6GB/s
DDR4 SDRAM PC4-26400 (DDR4-3300) 211.2Gbps 26.4GB/s
DDR4 SDRAM PC4-26600 (DDR4-3333) 212.8Gbps 26.6GBs
DDR4 SDRAM PC4-27200 (DDR4-3400) 217.6Gbps 27.2GB/s
DDR4 SDRAM PC4-27700 (DDR4-3466) 211.6Gbps 27.7GB/s
DDR4 SDRAM PC4-28800 (DDR4-3600) 230.4Gbps 28.8GB/s
DDR4 SDRAM PC4-29800 (DDR4-3733) 239.2Gbps 29.9GB/s
DDR4 SDRAM PC4-30900 (DDR4-3866) 247.2Gbps 30.9GB/s
DDR4 SDRAM PC4-32000 (DDR4-4000) 256Gbps 32.0GB/s
DDR4 SDRAM PC4-33600 (DDR4-4200) 268.8Gpbs 33.6GB/s
DDR4 SDRAM PC4-34100 (DDR4-4266) 272Gbps 34.1GB/s
10BASE-T 10Mbps 1.25MB/s
100BASE-TX 100Mbps 12.5MB/s
1000BASE-T 1Gbps 125MB/s
2.5GBASE-T 2.5Gbps 312MB/s
5GBASE-T 5Gbps 625MB/s
10GBASE-T 10Gbps 1,250MB/s
25GBASE-T 25Gbps 3,125MB/s
40GBASE-T 40Gbps 5,000MB/s
100GBASE-R 100Gbps 12,500MB/s
IEEE802.11 2Mbps 0.25MB/s
IEEE802.11b 11Mbps 1.375MB/s
IEEE802.11g/a/j 54Mbps 6.75MB/s
IEEE802.11n (Draft) 100Mbps 12.5MB/s
IEEE802.11n 600Mbps 75MB/s
IEEE802.11ad 6.8Gbps 850MB/s
IEEE802.11ac 6.9Gbps 862.5MB/s
PLC/IEEE1901 240Mbps 30MB/s
Analog Modem 56kbps 7KB/s
FOMA 384kbps 48KB/s
FOMA High Speed 7.2Mbps 0.9MB/s
UQ WiMAX 40Mbps 5MB/s
4G LTE 788Mbps 98.5MB/s
ADSL 50Mbps 6.25MB/s
光回線 100Mbps 12.5MB/s
光ギガ回線 1Gbps 133MB/s
光ギガ回線2Gbps 2Gbps 266MB/s
光ギガ回線10Gbps 10Gbps 1,330MB/s
SD Speed Class 2 16Mbps 2MB/s
SD Speed Class 4 32Mbps 4MB/s
SD Speed Class 6 48Mbps 6MB/s
SD Speed Class 10 80Mbps 10MB/s
UHS Speed Class1 80Mbps 10MB/s
UHS Speed Class3 240Mbps 30MB/s
DVIデュアルリンク 3.7Gbps 462.5MB/s
HDMI 1.2 4.95Gbps 618.75MB/s
HDMI 1.4 10.2Gbps 1,275MB/s
HDMI 2.0 18Gbps 2,250MB/s
HDMI 2.1 48Gbps 6,000MB/s
Display Port 1.0 8.64Gbps 1,080MB/s
Display Port 1.2 17.28Gbps 2,160MB/s
Display Port 1.4 32.4Gbps 2,592MB/s

 

情報のアップデートなどを有志もやってくれる?未来があるかもしれないので、リポジトリを作っておきました。
https://github.com/ikunai/tech-document/blob/master/jp-ja/interface-performance.md

その前に、そもそもMacBookで映像編集は可能なのか?

今回は無印MacBookという非力なマシンを使ったこともあり、できるだけマシンネイティブなリソースの消費をする必要がありました。

Appleは長きにわたってiMovieというエントリー用の映像編集アプリケーションとFinal Cut Pro Xというプロユース向けのラインナップを長年運用してきました。

15年ほど前のFinal Cut Proはエントリー機でまともに動くようなアプリケーションではありませんでしたが、近年までの間にだいぶロースペックマシンでもそれなりに動くようにチュニングされてきました。

また、バッテリー交換が手軽に行えなくなった世代頃からのMacBookシリーズに採用されたM.2規格により、下手にSATAなどで接続するのと比較してインターフェース自体のポテンシャルは2.7倍程度(SATA=6Gbps:M.2=16Gbps)に引き上げられましたし、今回のHigh SierraへのアップデートでSSD機にAPFSフォーマットが採用され、ストレージのボトルネックは結構劇的に改善されました。

映像編集はディスクパフォーマンスが非常に重要なのでそのボトルネックが取れるとかなり可能性は広がります。

その恩恵で、2017年以降のApple機種ではi5、i7 Dual Core程度のCPU(m3はちょっときつい)と16GBのメモリがあれば、ほぼどのマシンでもそれなりの快適さで作業が行えるようになりました。

今回の様に長尺の映像を取り扱うには外付けのストレージが必要で、そうなるとストレージを外付けすることになり、Thunderboltが相違されていない無印MacBookでは力不足な場面もありますが、そうでない場合や長編も尺を細かく切って編集するのであれば、全然十分作業に耐えます。

512GBのSSDに256GB以上保存してはいけない。ただし仮想サーバは良い。

この前、久しぶりに512GB SSDのMacBookで映像編集を行いました。
普段僕はどのマシンを使っていても基本ツール(Font / Application / Basicな素材など)で150GB程度のデータと、作業データ50GB程度で合計200GB前後を消費していますが、今回、結構長編の映像を作業していたら、気づいたら450GBくらいまでストレージ容量を使ってしまっていました。

こうなると、ほぼ全ての作業がもっさりします。
デスクトップのアイコンを表示するのに数分を要するくらい。もう、年代物のMacをいじっている様な感覚です。

僕はすっかり128GBくらいしか容量がなかった頃のストレージマネジメントの基本「保存容量で半分以上使うとパフォーマンスに影響する」を忘れていました。
SSD MacBookの時代になって、

  • ストレージは寿命を気にしなければならない
  • 容量が少なくなったまま使うとパフォーマンスの低下とともに寿命が著しく短くなる(特定の領域を何度もWriteする羽目になるから)
  • メモリスワップは積極的にSSDに書き込まれる。だから、目に見えない使用容量がある

など、気にしなければならないことはいくらでもあったのに。。。笑

なんでそんなことを忘れてしまったのか?

ここ10年ほどの間、僕はオンラインプロダクトに関するエンジニアリング最前線でMacを使ってきたのですが、
その間に僕が作り上げたプロダクトがハンドリングするデータのほとんどはサーバー上に保存されます。
ここに、上記の事実を忘れさせた要素があったことに気がつきました。

オンラインプロダクトの開発を行っていると、サーバ上のストレージマネジメントは今や上限容量の90%程度までは利用して良いのが前提です。
これは、

  • もともとLinuxなどのサーバOS自体がそういったストレージマネジメントを前提に作られていること
  • サーバの用途(DatabaseやTCP Connectionさばき)が特化している状態がほとんど

であるためもありますが、これはそうはいっても物理サーバではそれでもせいぜい75%程度までが限界でした。
※もっと変態的なチューニングをしている人はいそうですが。。。

それが昨今、AWS / GCP / Azure / IBMなどで展開される仮想マシンでは、ミドルウェア特性を理解してうまく組まれているアーキテクチャ上で動いているシステムや、AWS RDSやElasticSearch、GCP BigQuery / Spannerなど、アプリケーション層をパッケージングして提供しているマネージドサービスなどでは、下手するとストレージ使用量が100%に到達してデータが保存できなくなってから気づく、みたいなことが珍しくありません。(監視をしっかりして珍しくしなければならないという議論はここでは割愛します)

仮想マシンやマネージドサービスのストレージ容量とは

僕はすっかりと数年の間で上記の様な頭になってしまっていたのですが、手元のコンシューマ機と仮想マシンやマネージドサービスのストレージ容量は、その意味するところが全く違います。
2013年にMicrosoftが発表したのHyper-Vに始まり、近年のPV・HVMなどの仮想化技術は、そもそも仮想マシンのストレージが分散ストレージ上の仮想ストレージである特性を活かして、この「保存容量が少なくなってきたときにパフォーマンスが低下する問題」をものの見事に「まるでそんなことはなかったかの様にパッケージング」しています。
こうした背景を鑑みると、

  • コンシューマー機のストレージ容量は「物理的に保存できるサイズ」
  • 仮想サーバのストレージ容量は「保存して良い(許可された)サイズ」

と言い換えることができます。
すっかりとこのことを忘れていたのが、今回僕が自分のMacの使い方を誤った原因でした。
いまだによく叫ばれる「仮想マシンは物理マシンはどっちがコストパフォーマンスが良いのか?」という観点は、仮想マシンを動かすバイザーの性能傾向をちゃんと考えないと一概に答えが出せないなぁと思うのでした。
そういえば、そこの観点は抜けてたな。。。と。

独り言でした。
その前に、そもそもMacBookで映像編集は可能なのか?