日本のエンジニアやクリエイターは『エンジニアやクリエイターは(特に納期に)いい加減な人種だ』という評価に対して鈍感であることが著しく自らの市場評価を下げていることにもっと真摯に向き合うべきで、エンジニア至上主義みたいのはとっとと駆逐されて欲しいと思っています。
エンジニアを特別扱いしても、事業や組織に本質的なメリットは1つもありません。これは断言できる。
逆に、商売上至上すべきはプロダクトをちゃんと作れる人材で、それは言葉を変えるとエンジニアリング力に優れている人材ということなんだと思いますが、昨今あまりにもエンジニアリングとエンジニアという言葉が混同して使われる場面が多すぎるのでこのようなことを申し上げています。
どっちかというとプログラマーのことをエンジニアと呼ぶ不思議な風潮が日本にはあるのが真因で、言葉の複雑な旅路の中で『エンジニア至上主義が』いつしか『プログラマー至上主義』に成り代わっている感じで、そこが僕の悲観ポイントです。
また、プログラマーとエンジニアの間に本質的な共通点はほとんどありません。
エンジニアとは、プロダクトエンジニアリングへの貢献度の高い人材のことを指しますが、エンジニアリングに本当の意味で貢献することを意識できているプログラマーはほとんどいません。
そして、プロダクトとはプログラマーだけで完遂できるほど単純なものでもありません。
ディレクター、プログラマー、営業、コンサル、全てが相まって初めてまっとうなエンジニアリングが進み始めます。
この進み方やフォームには組織それぞれの型があります。そういうものを鑑みながらチームのポテンシャルのバランスを見るというのは、なかなか楽しい仕事です。
そして、そもそもなぜいい加減という評価が降るのか、という点にについて、原因の一つとしておそらくものづくりのプロセスがあまりちゃんと組織内で共有されていないから、じゃなかろうか。
という事をある企業の生産工程の改善サイクルの話を聞いて思いました。全てがそうだとは限らないけども。
そういったことの啓蒙も、エンジニアリングチームの仕事なのかもしれない、ですねー。